鉄観音(てつかんのん)

烏龍茶の代表品種である鉄観音種を、特別なつくり方で仕上げた銘柄です。 安渓(あんけい)が主たる産地で、生産量は全烏龍茶の約5%程度。香味はふくよかで、水蜜桃(すいみつとう)に似ています。

黄金桂(おうごんけい)

安渓(あんけい)地区でごく少量生産される烏龍茶の一種。「黄旦(こうたん)」という品種からつくられ、春茶の香りは非常にさわやかです。黄金桂という名前の由来は、その香りが遠くから香ってくるキンモクセイの香りに近いため、黄旦の「黄」とキンモクセイを意味する「桂」から付けられました。

水仙(すいせん)

福建省の中心を流れる閩江(みんこう)という川を境に、その北部で採れる閩北水仙と、南部で採れる閩南水仙はつくり方が異なり、見た目もまったく違います。 味わいとしては、甘みを含んだ独特の芳香をもっており、お茶をいれた際の水色は、赤褐色の鮮やかな色が特徴的です。生産量は多く、全烏龍茶の半分弱を占めています。

色種(しきしゅ)

安渓(あんけい)・漳州(しょうしゅう)地区で、本山(ほんざん)、梅占(めいせん)、福雲と呼ばれる品種をブレンドし、ひとつの銘柄として生産されるのが「色種」です。さわやかな香りが特徴で、鉄観音と似た製法でつくられるため、形状が似通っています。生産量は多く、全烏龍茶の半分弱を占めています。