スリランカのセイロンは紅茶の代名詞
生産量はインド、ケニアに次いで世界第3位、かつての国名「セイロン」は紅茶の代名詞としてその名をとどめています。
セイロン紅茶の主な産地は、気候の影響と、11~2月の北東モンスーン(貿易風)、5~9月の南西モンスーン(偏西風)により、中央の山岳地帯を挟んで南東側のウバ地区と西側のディンブラ、ヌワラエリア地区に分かれます。北東モンスーンは海から水分を運び、中央山脈の北東斜面に多くの雨を降らせ、南西斜面のディンブラ地区には乾いた風があたります。反対に南西モンスーンの時期はコロンボから中央山脈南西部の大茶園は雨期となり、生産量は増えます。セイロン紅茶は水色、味、香りの3要素のバランスが良くとれていることが一般的な特徴です。
ウバ | ヌワラエリア | ディンブラ | |
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茶葉 | 赤褐色 細かい、BOP(※1) |
緑味を含む赤褐色。 茶殻も緑茶のよう |
茶褐色 BOP(※1) |
風味 | 芳醇で刺激的な味、強い香り | 緑茶に似た適度な渋み、デリケートな花香 | クセのないマイルドな味わい |
水色 | 赤みの濃いオレンジ色 | 淡いオレンジ色 | 明るい鮮紅色 |
適する飲み方 | 水色・香りをストレートで楽しむか、ミルクティーで | ストレート | クセがないので幅広いバリエーションに |
収穫シーズン | クオリティーのピークは7~9月 | クオリティーのピークは1~2月 | クオリティーのピークは1~2月 |
その他の特徴 | 世界三大紅茶のひとつ ゴールデンリング(※2) |
日本の緑茶に近い感覚で楽しめる | 高品質なハイグロウンティーであるが、タンニンは少なめ |
セイロン紅茶の品質区分
スリランカでは製茶工場の位置する標高によって品質を3段階に分類しています。
ハイグロウンティー (高地産) |
標高4,000フィート(約1,300m)以上の製茶工場で生産される紅茶。セイロン紅茶の高級品にランクされ、独特のデリケートな味と爽快な渋み、香気をもち、水色は明るいのが特徴。ウバ、ヌワラエリア、ディンブラがセイロンの三大ハイグロウンティー。 |
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ミディアム グロウンティー (中地産) |
標高4,000~2,000フィート(1,300~670m)の製茶工場で生産される紅茶。渋みはやや弱いが力強い味で、コクがあり、香りも芳醇。ブレンドのベースにも適している。 |
ローグロウンティー (低地産) |
標高2,000フィート(670m)以下の製茶工場で生産される紅茶。一般的に香りは弱いが、水色が濃いのが特徴。 |