中国茶の種類
発酵度による分類
緑茶(不発酵茶)
生産量・消費ともにもっとも多いお茶です。ほぼすべて釜炒りでつくられ、茶葉は緑色をしています。
【代表銘柄】龍井茶(ロンジンチャ)、碧螺春(ピロチュン)、緑牡丹(リョクボタン)、黄山毛峰(コウザンモウホウ)
【例えられる香り】豆、草
白茶(弱発酵茶)
茶葉が芽吹いて白毛の取れないうちに採取し、発酵度が非常に浅い段階で自然乾燥させたお茶です。福建省で多く生産されます。
【代表銘柄】銀針白毫(ギンシンハクゴウ)、白牡丹(パイムータン)
【例えられる香り】くだもの
黄茶(弱後発酵茶)
荒茶製造工程中に軽度の発酵を行ったお茶です。
【代表銘柄】君山銀針(クンザンギンシン)、蒙頂黄芽(モウチョウコウガ)
【例えられる香り】君山銀針(クンザンギンシン)、蒙頂黄芽(モウチョウコウガ)
紅茶(発酵茶)
イギリスの紅茶文化を受け、中国で独自に発展したお茶です。代表的な「祁門」は世界三大紅茶のひとつ。緑茶に次いで2番目に多い生産量を誇ります。
【代表銘柄】祁門(キーモン)、正山小種(ラプサンスーチョン)
【例えられる香り】くだもの、花
黒茶(後発酵茶)
完成した茶葉に微生物を植え付け、発酵させたお茶です。長期保存ができる特徴があり、年代物には高い価値が付けられ、ヴィンテージワインのように楽しまれています。
【代表銘柄】普洱茶(プーアールチャ)、六堡茶(ロッポチャ)
【例えられる香り】薬、木
特別な加工による分類
ジャスミン茶
茶葉とジャスミンの花を何層にも堆積させ、香り付けを行ったお茶です。