①育苗……作物の苗を育てること

お茶の繁殖は通常挿し木によって行います。挿し木時期は地域・品種によって多少異なりますが、夏挿しの場合は6月ころ、秋挿しの場合は9~10月ころに行われます。通常は2年生の苗を圃場への定植に用います。
また、ペーパーポット(内径5~6cm、深さ15cm程度)を用いることもあり、ポット苗の場合は通常半年程度で定植に用います。

②定植……植物を苗床から畑に移して本式に植えること

3~4月が一般的な定植時期。定植の数ヵ月前までに、暗渠(あんきょ、地面に隠れた排水路)の設置や堆肥の施用、天地返しなどで土壌の物理性を改善しておきます。

※天地返し:表土と下層土を1m程度ひっくり返して混和すること。定植後の改善が困難な茶株の下の土壌状態を良くすることにつながるとされています。

③幼木園管理

新植した苗が大きくなるまでは4~8年程度かかります。通常2年目以降から仕立てを行いますが、剪枝により主幹の徒長を抑え、側枝の生育を促し、早期に均一な摘採面を拡大していくことを目的とします。やぶきた種の場合、定植直後に15~20cm、2年目に25~30cm、3年目に35~40cm程度の位置で剪枝するのが目安です。
また、幼木はうね間が広いため雑草が繁茂しやすくなります。そこでマルチと呼ばれるビニール製のシートやワラを敷くことで、地面を覆い雑草を生えにくくしたり、雑草が小さいうちに地面を耕すことによって雑草の根を切ってしまうような処理が行われます。

④摘採……茶摘み

4年目程度から摘採可能となりますが、株はり・芽数が充実して収量・品質が安定化するのは5~8年目くらいからです。 多いところでは鹿児島県南薩のように、一番茶から四番茶と秋冬番茶の年5回の収穫がありますが、自然仕立ての玉露園などでは、年1回の一番茶のみの摘採しか行いません。

※株はり:ひとつのうね幅で、うね間を除いた部分。成園化すると通常170cm程度。