整枝は特に機械摘採茶園に必要な管理で、摘採後の摘採面を均一にし、次の茶期の生葉に古葉や木茎、あるいは遅れ芽や残り芽などが混入しないために行います。

秋整枝

①秋整枝 翌年の一番茶の摘採面を均一にするために、前年の四番茶終了後の、秋芽の生育が停止したころに行います。静岡県における実施時期は、平年、山間地で9月下旬から10月上旬、平坦地で10月上旬から中旬、南部早場地区で10月中旬から下旬です。
②春整枝 冬期に寒害を受けやすい地域や春の凍霜害常襲茶園は春整枝が適しています。秋整枝と比較して、冬期の着葉数が多いため寒害を受けにくく、萌芽摘採の時期が数日遅れるので凍霜害も受けにくくなります。また、芽数は少なくなるため、芽重は秋整枝よりも重くなります。実施時期は2月下旬から3月中旬で、山間地は3月がよいとされます。
③再整枝 秋整枝を行った場合に遅れ芽が出たときや、越冬中に古葉が風で立ち上がるなど、摘採面が不均一になったときに実施します。3月ころに越冬葉に触れない程度に行います。
④一番茶後の整枝、二番茶後の整枝 次の茶期の品質低下を防ぐために行われます。一番茶を摘採して10日前後に、摘採面を均一にならす程度に整枝します。